ののま自然農園では農薬・肥料を用いず、生き物を活かし、自然の力を引き出すことを大切にしています。

畑に余分なものを持ち込まなくてもできる土を目指していますが、土ができるまでは手を入れます。詳しくはこちらをご覧ください。

■ 肥料を与えず、栄養剤なしで生命力がもりもりみなぎる野菜に!

 肥料を敢えて与えないことで、根を深く伸ばして土中の養分をしっかりと吸収する力が引き出されます。強く生きる力を作物は持っているのです。
 一般的な肥料の成分の多くは窒素で、それを過剰に吸収すると作物は不健康になってしまいます。虫がつきやすく、病気にもなりやすく、エグみが増え味が悪くなります。収穫後の日保ちも良くありません。野菜が不健康だから農薬を使うのです。肥料を与えなければ窒素を摂り過ぎることはなく、虫や病気に負けないたくましさもあるので農薬は必要ありません。

■ 草を生やして刈り敷いて、生き物たちが養分をつくる。

 肥料を与えずに、なぜ作物が育つのでしょうか。その答えは、草を生やすことにあります。植物は太陽の光を受けて光合成をすることでエネルギーを生み出しま す。たくさんのエネルギーを蓄えた植物を、刈ってその場に置いておくことで、それが分解されて土に養分が供給されます。

 そしてその草を分解しているのは、ダンゴムシやミミズ、微生物などの生き物です。様々な種類の生き物が協力して草を分解し、その過程で土を団粒化させ、保水力、水はけ、養分保持力の高い土を作り出します。人間か肥料を与えなくても、そこにいる生き物たちが働いてくれれば、野菜が元気に育つ土が出来てきます。

2018年3月追記:初めは耕さないことで生き物の生活環境を守り、生き物に生きてもらうことを考えていましたが、現在では耕すことで空気を入れて微生物に活発に動いてもらうことを考えています。。耕すことへの考えについてはブログをご一読ください。

■ 種を採り、命を継ぐ。

 命をつないでいくこと。それが生き物の大きな役割だと思っています。野菜も他の植物と同様、その命を全うすると種を残します。この種を大切に採り、次の世代へつなぎます。自家採種を繰り返すと、作物はだんだんその土地に馴染んでいき、強く、おいしく育ちます。

■ 虫を防除しない。害虫なんていない。

 おいしい野菜は虫にとってもおいしい。だから農薬を使わなければ虫に食われる。本当にそうでしょうか。

 健康で強い野菜は、虫に食べられません。実感として、生育が良くなく弱く見える野菜が優先的に食べられます。虫は弱いものや、その環境に合わないものを淘汰していきます。虫に食べられる原因は、肥料による養分過多や、排水の悪さ、また種に力が無いことなどが考えられますが、虫を防除してしまうとその原因がわかりません。そのような原因を抱えたまま育った野菜は健康といえるでしょうか。ののま自然農園では、真に健康な野菜を育てるため、虫の防除(農薬はもちろん、防虫ネットや手による捕殺など)は行いません。虫は、何かがおかしいということを教えてくれる大事な先生です。

2018年3月追記:現在では、壊滅的被害がありそうな場合は虫は捕殺します。具体的には、ピーマン類につくカメムシ(オオガムシ)をとります。しかし虫の捕殺は根本的解決とは言えません。野菜の生育に適した環境を整えられるまでの応急処置です。

■ ゴミを出さず、土を汚さず、未来へつなぐ循環型農業

 自然を相手とする農業であっても、様々なゴミが出ます。その中のひとつに「ビニールマルチ」があります。土にビニールのシートを敷くことで、雑草が生えるのを抑制したり、地温を上げて野菜の成長を促進したりします。しかしそのビニールマルチは何度も使いまわせるものではありません。破けたり汚れたりして、大抵の場合は一作、長くて二作で廃棄することになります。また劣化してしまったビニールは破れやすく、綺麗に回収できずに圃場に残ってしまう場合もあります。
 ののま自然農園ではビニールマルチを使いません。マルチといえば、生えてきた草を刈り敷く「草マルチ」です。これが生き物の住処となったり、分解されて養分となります。土や太陽のエネルギーを受けて育った草を、刈り敷いてまた土に還していく。ビニールマルチよりも草刈りの手間が格段に増えますが、自然のエネルギーを循環させて作物を作ることで、持続可能性の高い営みを目指します。